植物、園芸で最も難しいことはなにか?
それは、ラン科植物の自生地再生である!
恐らく多分、ランの種子を蒔いて、自生地を再生するのはほとんど不可能に近い。
クマガイソウのように、種子でなく株を植えれば、どうにか増殖して、
大群落にしたところが2,3箇所あるようである。
しかし、種子を蒔いて群落というと不可能に近い。

種子でなくともほとんど不可能に近いランがほとんどである。
その一例をあげれば・・・・長野冬期オリンピック会場。
滑降競技の場所には貴重なアツモリソウの自生地だった。
そこで別な場所に他の植物も移植された。
結果・・・全滅!

なぜ、こういうことが起きるからというと、
ラン科植物の場合は、移植する場所にラン菌が生息していなければならないからである。
簡単に・・・別な場所というわけにはいかない。



自生地再生という大きなことではなく、趣味で原種の山掘り株を栽培する場合も同じことが起こる。
原種の山掘りに手を出す人は初心者である。
ランの怖さ、難しさを知っている人は、簡単には手を出さない。
己の能力、栽培環境の良否を・・・知っているからである。

温室、人間とランの種類に相性のようなものがあって、作れるランと、
どうしても作れないランが出てくる。
不思議なものである。
こういうことが学術的なラン栽培研究を阻害している。
研究しようにも、それに使うラン株を育成できない。

だから、ランの学術的研究は、植物分類学で終ってしまう。
研究室と栽培現場には大きな乖離が生まれて、
今日まで、ランのコンポストに関しては、学術的な研究はほとんど無かった。
ラン菌の研究が・・・ほとんど進んでいない。

そういうことで、このラン菌による炭素循環栽培法は、
最も新しい栽培理論である。
SUGOI-neなら、自生地再生できるかもしれない。
少なくとも無菌播種出来るランでは。


 
     植物、園芸で最も難しいこと
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koza 53q